子どもに関わるすべての職種向け基礎教材
前思春期児の性的行動~前思春期児の性的行動について最低限知っておくべき14の事柄~
日本語版
お昼寝のたびに、3歳の子どもが自分のデリケートな部分を触ってしまう。
ーそんな相談を受けたら、どう答えますか。
これは、教材の症例に登場する母親の悩みです。「うちの子は大丈夫なのだろうか」と、不安になる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
教材では、この行動は年齢相応のものとされています。他の子どもを巻き込まない限りは問題視せずに見守る、あるいは気をそらす、といった対応が示されています。
子どもに見られる性的行動のほとんどは、発育段階に相応なものです。その多くは性的な欲求によるものではなく、気持ちを落ち着かせたい、好奇心、関心を引きたい、といった理由で生じます。
一方で、「年齢相応な行動」と「懸念すべき行動」は、はっきりと二分できるわけではなく、連続しています。また、虐待やネグレクトなどの小児期の逆境的体験が、子どもの性的行動の増加と関連することも指摘されています。
このeラーニングモジュールでは、「何が年齢相応で、どこから懸念すべきなのか」を見極め、適切に対応するための14の事柄を、具体的な場面とともに学びます。
本教材は米国で開発されたものです。何を「正常」とみなすかは、文化や見る人によっても異なるという点も、あわせて取り上げています。
本教材は、全11タイトルの基礎教材シリーズ「子ども虐待とネグレクトについての重要な知識」の1つです。子どもの診察に関わる医療従事者の方はもちろん、保育・教育・福祉など、子どもに関わるすべての専門職の方におすすめの内容です。
教材の特長
- 1「行動」と「動機」をマッチングさせる演習
好奇心、気持ちを落ち着かせるため、かゆみ、関心を引くためなど、具体的な場面ごとに考えられる動機を結びつけ、「性的」に見える行動の背景を読み取る練習をします - 2年齢や発達による違いを整理する設問
未就学児・学童期・前思春期のそれぞれで、どのような行動が、どのくらいの頻度で見られるのか、男女差はあるのかを、表を使って確認します。あわせて、社会性や認知の発達、環境の変化が行動にどう影響するかも整理します - 3対応の段階を見極める演習
子どもの行動を「教育的な対応」「教育的な指導・再発防止」「専門機関への紹介」の3つに振り分け、どこから専門的な介入が必要になるのかを学びます - 4親の悩みに向き合うケーススタディ
お昼寝の際にデリケートな部分を触る3歳児の母親の相談や、誤ってポルノサイトを見てしまったことを両親に打ち明けた10歳男児の事例から、保護者がとるべき対応を考えます
制作チーム
本モジュールは、NPO法人CHRISTUSが運営する子ども虐待評価センター「Center for Miracles」(米国テキサス州)の医師チームにより開発されました。
- ナンシー・D・ケロッグ医師
- ナタリー・キッスーン医師
- ジェームズ・ルクファー医師
- ローラ・R・スピラー医師
- 日本語翻訳監修 溝口史剛医師
- 日本語版制作 SENDA-Projectチーム
