子どもに関わるすべての職種向け基礎教材
10代の子どもの性的搾取~10代の子どもの性的搾取について最低限知っておくべき13の事柄~
日本語版
性的搾取の被害を受けている未成年者のうち、周囲から被害に気づかれるケースはごく少数です。一方で、被害児のほとんどは、被害を受けている期間のどこかのタイミングで、何かしらの理由で医療機関を受診しています。
なぜ、被害は見過ごされてしまうのでしょうか。その背景には、被害児が「恐怖に震え、助けを求めている」とは限らず、自分自身を被害者だと認識していない子どもも少なくないという現実があります。
性的搾取とは、18歳未満の子どもが、金品・食べ物・寝る場所・薬物など、何らかの対価と引き換えに性的行為に巻き込まれることを指します。子どもの場合は、暴力や脅迫がなくても、別の場所へ連れ出されなくても、第三者が関与しなくても、性的搾取は成立しうるのです。
本教材は米国で開発されたものであり、法制度や社会環境、被害の現れ方には日本と異なる部分もあります。しかし、居場所を失った子どもや、さまざまな困難を抱えた子どもが、その弱みにつけ込まれて搾取されてしまうという本質は、日本でも変わりません。日本にも、同じように困難な状況に置かれている子どもは少なからず存在しています。
このeラーニングモジュールでは、見えにくい被害に気づき、適切な評価と支援につなげるための13の事柄を、実際の症例とともに学びます。
本教材は、全11タイトルの基礎教材シリーズ「子ども虐待とネグレクトについての重要な知識」の1つです。子どもの診察に関わる医療従事者の方はもちろん、保育・教育・福祉など、子どもに関わるすべての専門職の方におすすめの内容です。
教材の特長
- 1該当するケースを見極める設問
子どもの性的搾取に該当するケースと、性虐待・性暴行に該当するケースを見分ける設問を通じて、判断の基準を学びます - 2救急外来を舞台にしたケーススタディ
警察に伴われて搬送された15歳女児の事例をもとに、最も緊急度の高い懸念事項や、本人が助けを求めない場合の対応の考え方を学びます - 3被害児の多様な姿の理解
救出を望む子どもだけでなく、被害を否定する子どもや、継続を望む子どもなど、さまざまな被害児の姿と、自己認識を妨げる背景を学びます - 4スクリーニングツールの活用
医療現場で用いられる、妥当性が検証された6項目のスクリーニングツールの内容と、その根拠を学びます
制作チーム
本モジュールは、NPO法人CHRISTUSが運営する子ども虐待評価センター「Center for Miracles」(米国テキサス州)の医師チームにより開発されました。
- ナンシー・D・ケロッグ医師
- ナタリー・キッスーン医師
- ジェームズ・ルクファー医師
- ローラ・R・スピラー医師
- 日本語翻訳監修 溝口史剛医師
- 日本語版制作 SENDA-Projectチーム
