ClaudeでOpenAlexを検索する方法 (接続ガイド)
2026年10月24日
はじめに
OpenAlexの公式コネクタをClaudeに追加すると、チャットで話しかけるだけで世界中の論文を検索・集計できます。OpenAlexは2.5億件以上の論文、約1億件の著者プロファイル、あらゆる雑誌・機関・助成機関を収めた無料のオープンデータベースです。
コネクタを追加すれば、「日本の大学の生成AI研究の論文数を年ごとに集計して」のような質問に、Claudeが検索条件の作成から集計、グラフ化まで行います。設定は最初の1回だけ、約5分で完了します。
事前準備
Claudeのアカウントと、OpenAlexの無料アカウント(この手順の中でメール認証だけで自動作成されます)があれば始められます。接続先アドレスは次の1つです。
https://mcp.openalex.org/mcp
プランによって、コネクタを追加できる人と方法が異なります。
| プラン | 追加できる人 | 注意点 |
|---|---|---|
| Team / Enterprise | 組織のオーナー | 「組織設定 → コネクタ」から追加する。オーナーが追加すると、メンバー全員が利用できる |
| Pro / Max | 本人 | 設定画面からそのまま追加する |
| Free | 本人 | アドレス指定で追加できるコネクタは1つまで。公式ディレクトリ(「探索」タブ)から追加する |
デスクトップアプリとスマートフォンアプリでも、Webで追加したコネクタがそのまま使えます。
接続手順
Claudeデスクトップアプリ(またはclaude.ai)で、次の9ステップを順に進めます。
ステップ1: 設定を開く
画面左下のアカウント名をクリックし、メニューから「設定」を開きます(Macは⌘ + , でも開けます)。

ステップ2: カスタムコネクタを追加する
左側の「コネクタ」を開き、右上の「追加」から「カスタムコネクタを追加」を選びます。

ステップ3: 名前とアドレスを入力する
名前に OpenAlex MCP、アドレスに https://mcp.openalex.org/mcp を入力し、「続ける」を押します。

ステップ4: 認証設定を確認して追加する
「今すぐサインイン」と「Claudeの公開アイデンティティを使用」が「検出済み」として自動で選ばれています。このまま変更せず、「追加」を押します。

ステップ5: 接続を開始する
コネクタの画面に「まだOpenAlex MCPに接続されていません」と表示されるので、下の接続ボタンを押します。ブラウザが開きます。

ステップ6: ブラウザで接続を続行する
「コネクタの接続を完了しますか?」と表示されたら、「接続を続行」を押します。この画面はClaude Desktopから接続を始めた場合のみ、続行してください(心当たりのないリンクから開いた場合は「今はしない」)。

ステップ7: OpenAlexでサインインして許可する
OpenAlexの「Connect to OpenAlex」画面が開きます。未ログインの場合はメールアドレスを入力し、届いたログインリンクからサインインします(パスワードは不要、アカウントは自動で作成されます)。「Searches will use」に表示される、使用されるAPIキー(個人キーまたは組織キー)を確認して「Allow」を押します。

ステップ8: 接続完了を確認する
「接続済み」と表示されれば完了です。ブラウザのタブは閉じて構いません。

ステップ9: コネクタ一覧で確認する
設定の「コネクタ」一覧にOpenAlex MCPが追加されていれば、設定は終わりです。新しいチャットを開始して使います。

使い方
新しいチャットを開始し、「+」→「コネクタ」でOpenAlex MCPがオンになっていることを確認してから、普通に質問します。初回はツールの実行確認が出るので、許可してください。確認を省きたい場合は、「設定 → コネクタ → OpenAlex」で読み取り専用ツールを「常に許可」にします。
実際に「日本の大学の生成AI研究の論文数を年ごとに集計して」と入力したところ、OpenAlexを検索してグラフ付きで結果が返りました。画面右の「コンテキスト」欄にOpenAlex MCPが表示されていれば、そのチャットでコネクタが使われています。

次のような質問ができます。
- 「日本の大学の生成AI研究の論文数を年ごとに集計して」
- 「どの大学が最も論文を出しているか、分野別の内訳も教えて」
- 「飲料水中のマイクロプラスチックについて、2022年以降の被引用数上位25件を、タイトル・年・雑誌・被引用数・DOIで一覧にして」
- 「今どんなクエリを実行した?」(答えの根拠になった検索条件を確認できます)
各結果にはOpenAlexの検索言語(OQL)のクエリと再実行用のURLが付くので、openalex.orgの「OQL」タブで同じ検索をやり直せます。重要な調査では、結果をopenalex.orgで確認することをおすすめします。
注意点と制限
コネクタは無料ですが、検索にはOpenAlexのAPI利用枠(無料アカウントで月1日あたり1ドル分)が使われ、Claude自体の利用料は別です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用枠 | 通常の検索は10クレジット、関連度順の検索は再ランキングされ20クレジット。枠を使い切っても、1件の詳細取得は使える。他の検索は翼日(UTCの真夜中)に再開する |
| 使われるAPIキー | 個人キー、または自分がオーナーである組織のキー(選択画面はない)。「どのOpenAlexアカウントで接続している?」と聞くと確認できる |
| できないこと | 検索結果の一括エクスポート、件数を超えた総被引用数の集計、論文の全文取得 |
| 撤回論文 | 依頼しない限り、デフォルトで除外される |
| キーを再発行したとき | コネクタの接続が切れるので、もう一度サインインが必要 |
| プライバシー | 会話の内容は保存されず、呼び出しごとの記録だけが残る(APIリクエストは90日間保管) |
組織のオーナーで接続すると、利用枠は個人ではなく組織のものが消費される点にも注意してください(手順ステップ7の「Searches will use」で確認できます)。
記事に画像を掲載する場合は、メールアドレスや組織名が写っている箇所(ステップ1・7、コネクタ一覧など)を、公開前にマスクしてください。
