子どもに関わるすべての職種向け基礎教材
警告損傷(センチネル・インジュリー)~センチネル・インジュリー(警告損傷)について最低限知っておくべき9つの事柄~
日本語版
「原因はわからないけど、赤い斑点があったんです」
「2歳のお兄ちゃんが乱暴だからだと思います」
「自分で自分の顔を叩いてしまったんだと思います」
「上の子が赤ちゃんの頃にも、同じように白目のところに出血をしたことがあったんです」
養育者からのこうした何気ない一言の裏に、見過ごしてはいけない大切なサインが隠れていることがあります。
「センチネル・インジュリー(警告損傷)」とは、まだ伝い歩きをしていない乳児に認められる、医学的には軽微だが視覚的に明らかな、予期せぬ損傷のことです。多くの場合、医学的処置を必要とせずすぐに治ってしまうため「特に問題のない怪我」とみなされがちですが、実はより重篤な虐待に先行して現れることが多く、早期の気づきと適切な対応が欠かせません。
このeラーニングモジュールでは、こうした小さなサインを見逃さないための9つの事柄を、具体的な症例とともに学びます。
本教材は、全11タイトルの基礎教材シリーズ「子ども虐待とネグレクトについての重要な知識」の1つです。子どもの診察に関わる医療従事者の方はもちろん、保育・教育・福祉など、乳幼児に関わるすべての専門職の方におすすめの内容です。
教材の特長
- 1実践的な症例学習
原因不明のアザがある乳児への対応から、養育者が追加検査を拒否するケースへの向き合い方まで、臨床現場で実際に判断に迷う場面を題材に、具体的な対応を学びます - 2双方向の学習機能
解説動画やマッチング形式のクイズを通じて、「センチネル・インジュリー」「レッドフラッグ損傷」「潜在性損傷」の違いを整理しながら理解を深めます - 3思い込み・先入観への気づき
「まさか虐待のはずがない」と考えてしまう“ABAバイアス(Anything But Abuse)”など、医療者が陥りやすい認知バイアスを扱っています - 4鑑別のポイント
母斑や皮膚炎など、外傷と誤認されやすい病態(鑑別疾患)についても、具体例とともに解説しています
制作チーム
本モジュールは、NPO法人CHRISTUSが運営する子ども虐待評価センター「Center for Miracles」(米国テキサス州)の医師チームにより開発されました。
- ナンシー・D・ケロッグ医師
- ナタリー・キッスーン医師
- ジェームズ・ルクファー医師
- ローラ・R・スピラー医師
- 日本語翻訳監修 溝口史剛医師
- 日本語版制作 SENDA-Projectチーム
