RemoteXs について
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管理者ガイド
ユーザーガイド
RemoteXs全般
RemoteXsはクラウドのポータルサイトを利用したリモートアクセスサービスです。ユーザはIDとパスワードを使用してポータルサイトにアクセスすると、施設で購読しているオンラインコンテンツへポータルサイト経由でアクセスすることができます。管理者は、コンテンツのアクセス制限や、ユーザや部局の情報を収集することができるサービスです。
VPNは、暗号化の技術を利用して、自分の端末をあたかも施設の端末のように利用することが可能になるサービスです。施設内のネットワークを介して利用するため、既存の出版社やサービスを変更することなく施設内のリソースが利用できます。その反面、誰がコンテンツをどのように利用しているかを収集することが難しい、また、セキュリティの観点から、学内(社内)のネットワークを介するため、悪用された時の被害も大きくなってしまう等のデメリットが挙げられます。RemoteXsは、施設外のサービスのポータルサイトにターゲットを絞って、リバースプロクシサービスとポータルサイト、詳細なログを組み合わせて提供されるサービスです。施設内のネットワークを介さず、ポータル経由でサービス提供されるため、管理者は、誰が、あるいはどの所属グループがどのコンテンツに何回アクセスしているか等の利用を正確に把握することができます。
EZ ProxyもProxyサービスですが、自機関にサーバを設置しなければならず、ポータルサイト等も作成する必要があり、多くのメンテナンスが必要となります。また、EZ Proxyでは出版社の設定変更毎に現場でも設定が必要になります。RemoteXsを利用すると、リンク情報等は中央で一元管理され、さらに個人及び部局利用の状況、部局毎のコンテンツの割り当てを設定することができます。
学認等のサービスは大学をまたがる組織で、利用可能なシングルサインオンのサービスであり、主に大手の出版社のコンテンツにアクセスが可能です。RemoteXsでは、学認未対応の出版社も含む、図書館ポータル自体を学認のIDとパスワードでアクセスするように設定することができます。
2点挙げられます。1点目は、オンラインコンテンツの利用状況の把握、2点目は、オンラインコンテンツのコントロールです。RemoteXsは図書館ポータルを通過する通信について誰が/どの部局がどのサイトで何回アクセスしてPDFをダウンロードしているか、等をモニタします。さらに管理者の希望に合わせて、ポータルを介して部局に合わせたコンテンツを提供することが出来ます。また現状では、図書館の予算が上がらないのに対して学術出版社の値上げが続いており、今後購読の継続が難しくなってきている状況です。いわゆるビッグディールの後にどのようにユーザを満足させることができるでしょうか?RemoteXsを利用することで、部局での利用コンテンツを制限することができます。ユーザの所属に応じたサービスを提供することで、ビッグディールの崩壊後のサービスレベルを維持することができるツールと考えております。
大学では最小規模は1000名まで、30,000名以上は別途見積という形での提供となります。企業では最小単位は200名までとなります。病院では、ユーザを対象としたサービスを提供しております。価格は代理店にお問い合わせください。
インターネット環境があれば、Webブラウザ、スマートフォン、モバイルデバイスを介してアクセスすることができます。インターネットに接続可能でURLにアクセスできれば、ポータルのIDとパスワードで様々なデバイスからアクセスができます。
日本のAmazonのクラウドサービスAWSを利用しているため、日本の国内のサーバからアクセスを提供しております。
サービス提供元のEclat Engineering社はISO 27001(information Security Standard) Certificationを2017年に取得しております。すでにISP9001-2015の認証を受けております。また、RemoteXsサービスの利用者の中には、セキュリティに敏感なクライアント(インド政府研究機関等)もいます。
ファイアウォールは、Webポート(80および443)とssh(22)へのアクセスのみを許可し、Webアプリケーションとsshに対するBrute Force攻撃は自動禁止でブロックされます。システムへのssh(ターミナル)アクセスの2ファクタ認証(OS管理に必要)を行い、SQLインジェクションや他の一般的な攻撃からWebポータルを保護しています。アクセスログは最低1ヶ月間維持され、WebポータルはSSLで保護するよう推奨しています。ログインフォームのCAPTCHA(オプション)に対応しています。
登録するデータベース毎には数単位で、また各ユーザ、部局には量単位で、1日のPDFダウンロードを制限することができます。(例えばあるデータベースに50と設定すると、日毎に50個のPDFのみダウンロードすることができますが、同じことを部局に設定するとその部局に所属するユーザは一日50メガバイトまでダウンロードをすることができます。)このように上限を設定することで、システムダウンロードが発生しても出版社によるIPアドレスの一時的な登録削除に対応することができます。
管理者の方には以下3点をお願いしております。1つ目:URL(
ポータルサイトのIPアドレスは、施設毎に異なるIPアドレスが割り振られます。共有したIPアドレスは利用いたしません。
可能です。この場合、RemoteXsはバックエンドで動作するサービスとなります。
ただし、下記のようなケースではRemoteXsが正常に動作しない場合もございます。
-
- HTTPとHTTPSの混在するサイトの場合
- フォームにGoogle CAPTCHAを利用している場合
- Javascriptに依存、もしくはAPIベースの機構を多数備えているサイトの場合
(3.については、RemoteXs上で閲覧できるようにするための設定にお時間を要する場合がございます。)
可能です。RemoteXsにはOnsiteのお客様のIPを登録することで、OnsiteとOffsiteを設定することができます。Onsiteで提供するコンテンツやOffsiteで提供するコンテンツのコントロールを行うことができます。
可能です。Widgetがあれば、Web Opac, RSS Feeds、Online Newspaperなどのリンクを個別に統合できます。Widget設定例:https://knowledge.exlibrisgroup.com/Summon/Product_Documentation/Configuring_The_Summon_Service/Configurations_Outside_of_the_Summon_Administration_Console/Summon%3A_Search_Boxes_and_Search_Widgets
可能です。RemoteXsはクラウド型のサービスであるため、ITインフラがなくても、インターネットで接続されている、スマホやモバイルデバイスからのアクセスでサービスのご利用が可能です。
RemoteXsのポータルサイトの検索機能は、タイトル等を検索するタイプの検索エンジンで、コンテンツレベルの検索は提供しておりません。横断検索等は、Widget等を介してRemoteXsのポータルに統合することができます。
可能です。国内ではSFX, 360LinksをRemoteXs上でご利用いただいた実績があります。
Link Resolverもプロキシ設定を行うことにより、通常のデータベース同様RemoteXsのポータル上にリンクが用意され、そこから利用することができます。PubMedや医中誌の検索結果のバナーからLink Resolverに遷移する経路でも、同様に問題なくご利用いただくことが可能です。
また現時点ではRemoteXsにログインした状態からLink Resolverをご利用いただく形でのみのご提供となり、RemoteXsを経由していない状態からLink Resolverを利用し、途中からRemoteXsを経由させる運用は現在提供しておりませんのでご了承ください。
ユーザ登録編
ユーザ登録には3つの方法があります。1つ目は、ユーザによる登録です。ユーザはWeb上で新規登録のリンクをクリックし、必要事項を入力することで、管理者画面のRemoteXs待機リストに情報が表示され、RemoteXsの管理者に通知メールが届きます。管理者は、氏名や所属を確認して、ユーザグループを登録させることができます。2つ目は、管理者による登録です。個別に登録することもできますし、ExcelのXSLXファイルを利用してデータをアップロードすることもできます。“Notify new users of account”を有効にすることで、登録と同時にユーザへWelcomeメールが送付され、ユーザが独自に自分のパスワードを設定する画面にナビゲートします。3つ目は、学認やLDAP等の施設内の認証システムと連携して、既存のIDパスワードを利用することができます。この場合は、RemoteXs側ではパスワードの情報を持つことなく、その都度パスワードを問い合わせる形での対応が可能です。
メールアドレス、氏名、ユーザ名等をExcelで一括登録することができます。※(注)ユーザグループだけは事前に登録いただくか、アカウント作成後に別途登録いただく形となります。
ユーザには、利用満了日の設定、1日あたりのデータダウンロード利用量(MB)を設定することができます。例えばWalkinのユーザに1日だけのアカウント等も発行することができます。
ユーザカテゴリは組織の中の所属している部局を指します。作成し
可能です。施設内で学認やActive Directory等のサービスを利用して、シングルサインオンを利用したい場合は、RemoteXsは、SAML(Secure Assertion markup Language)サーバを介して、シングルサインオンを実現することができます。この場合は、1回ごとにSAMLに認証情報確認しますので、RemoteXs側で認証情報を保有することありません。
※本番環境を構築する前に、こちらのURL(https://samltest.id/start-idp-test/)から属性情報の取得テストを行います。属性が送信される過程に問題がないことが確認出来たのちに、お客様環境との連携設定を進めさせていただきます。
システムから送付されるメールはテンプレートとして保存されており、管理者が確認することができます。ユーザ登録時やパスワード変更時には、定型メールの内容がユーザに送付されます。
コンテンツ登録編
オンラインで提供されるコンテンツが対象となります。データベースとデータベースに紐づくオンラインジャーナルやeBooks, Conference ProceedingsやStandard等が対象となります。現状では、1つの出版社ドメインにつき1つの認証方式にて対応しております。例えば、出版社との契約でIDにより異なるコンテンツのアクセスができる場合は、1つのIDしか登録できません。また、一つの出版社ドメインに対して2つの認証(IDとパスワードとIP認証)を登録することはできません。
IP認証のみでのご案内となります。(これまでサポートされていた機関共有のID、パスワードによる認証は非対応となります。)また、コンテンツの利用後にユーザがログアウトしないと次のユーザがコンテンツへアクセスできないケースがございます。このようなケースにおいては、コンテンツの利用後、ログアウトボタンなどによる当該データベースからの手動ログアウトが必要である旨をRemoteXsのユーザ様にお知らせください。
基本的に契約上、リモートアクセスが可能なコンテンツが対象となります。リモートアクセス契約を締結していない(リモートアクセスを行うことで別途の費用が発生する)コンテンツはリモートアクセスの契約を行なった上で、ご利用ください。
コンテンツの登録方法については、個別にコンテンツを登録することも、Excel等でデータベースリストを作成してアップロードする一括登録を行うことも可能です。一括登録を行った場合、ファイル自体もRemoteXs上で保存されるため、次回以降のメンテナンスが容易になります。また、文献レコードはジャーナル、eBooks、Conference Proceedings、Standardを指し、こちらも文献のタイプを設定することで1つのファイルで管理し、アップロードすることができます。文献レコードは常に親のデータベースの指定が必要となります。
データベース、文献レコードともに、最大65535 までのレコードを登録できます。
リソースグループは、提供するコンテンツ(ドメイン単位)の集合体となります。このリソースグループとユーザカテゴリ(部局)を設定し紐づけすることで、管理者は、特定のユーザカテゴリに提供するコンテンツを制限することができます。リソースグループは複数登録ができますので、コンテンツA,B,Cでリソースグループ1、コンテンツAとBでリソースグループ2という形での設定ができます。
ジャーナルや電子ブックは、1つの登録でも親となるデータベースの登録は必須となります。親となるデータベースをポータル上で表示させたくない場合は、管理者によりデータベース名をポータル上で非表示にすることができます。
出版社様とのご契約内容に同時アクセス数制限が含まれているデータベースも、制限のないデータベース同様RemoteXsでご利用いただけます。
このような契約形態のデータベースにアクセスできなくなる一つの理由として、アクセス数がいっぱいになっていることが考えられます。この場合は、最大同時アクセス数以上のアクセスが拒否されている正常な状況です。多くの場合、ユーザ様にデータベースからの手動ログアウトを行っていただくことで他のユーザ様がアクセスできるようになります。
仕様上、RemoteXsからのログアウトのみを行ってもデータベースのセッションは継続したままとなります。したがって、データベースからのログアウトを行わないと最大同時アクセス数いっぱい分のセッションが常に継続します。こうなると別のユーザがログインできなくなりますので、弊社では各々のユーザ様にデータベース自体からの手動ログアウトを徹底していただくよう、管理者様からアナウンスしていただくことを推奨しております。
利用統計編
利用統計は、セッション数、IPアドレスのログ、Usage Report(利用統計)に大別されます。セッション数は現在のセッションで誰がログインしているかユーザ名単位で把握し、同時セッション数を過去90日までのレポートをCSVファイルで提供します。IPログでは、ユーザ名とメールアドレス、IPアドレスとログインのタイムスタンプを表示します。
利用統計は、デフォルトで施設全体の日毎のPDFファイルのダウンロード数を表示します。ユーザ数、ログイン数、トータルダウンロード数、ダウンロードData(MB)とBrowsing Data(MB)とTotal Data(MB)を表示します。ユーザカテゴリ毎、リソース毎に、ユーザ毎も表示します。これにより、部局での利用コンテンツの正確な実績を計ることができます。ただし利用統計はドメイン毎の統計となりますので、タイトル毎の利用については出版社のCounter準拠の利用統計をご参照ください。
利用統計のグラフのプリントやCSVファイル、HTML、XLS等のフォーマットで出力も可能です。
利用統計を取得することで、場合によっては、部局ごとの課金の参考情報の収集や、次年度のコンテンツ購読計画を策定することができるようになります。また、利用の多い部局に必要なコンテンツを提供することで、より多くの利用を見込める可能性があります。ただし、学術コンテンツの利用についてはアウトプットのためのコンテンツ利用であるため、コンテンツの利用だけでなく、アウトプットとのバランスにて購読計画を立案することをご推奨します。
現行のRemoteXsでは難しい状況です。同じ会社のサービスで、MyLOFTというサービス(GoogleChromeのブラウザにAppsを設定することで、RemoteXsのポータルで利用するのと同等の管理機能を実現する製品)により、ジャーナル単位での利用統計を取得することができます。
備考:ジャーナルレベルの利用については、DOI等からジャーナル名がわかるものに限られるため、大手の出版社のジャーナルタイトルが対象になります。