Editorial ManagerでもRORの利用が可能になりました。

公開日:2026年9月3日
執筆: Aries Systems
DOI: 10.71938/kah9-jq23
出典: Research Organization Registry (ROR)
概要
査読・出版制作管理システムを提供する Aries Systems は、同社の Editorial Manager®(EM) および ProduXion Manager®(PM) において、助成機関を識別する永続的識別子として ROR ID(Research Organization Registry ID) のサポートを開始しました。
これにより著者は、投稿時に助成元を自由記述で入力する代わりに、RORデータベースに紐づく標準化された組織情報を検索・選択できるようになります。
主なポイント
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RORを助成機関識別子としてEM/PMに統合
- 投稿ワークフロー中、著者はRORの組織レコードから助成元を選択可能。
- 選択された助成元に対応する ROR ID がEM/PM内に保存されます。
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入力候補(typeahead picklist)による検索
- 検索語に応じて、最大30件の高順位候補を自動表示。
- 入力が具体化するほど候補が絞り込まれます。
- 略称、別名、多言語での名称バリエーションにも対応します。
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自由記述も継続可能
- 候補一覧に目的の助成機関が見つからない場合、著者は従来どおり自由記述で入力できます。
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Crossref Open Funder Registryとの互換性
- RORレコードに対応する Crossref Open Funder Registry(OFR)ID がある場合、ROR IDとOFR IDの両方を保存します。
- CrossrefがOFRデータベースをRORレジストリへ統合したことにより、移行は投稿・制作フローを妨げずに進められる設計です。
- 一方でEM/PMは引き続きOFRとも統合され、RORへの移行を行わない出版物にも対応します。
ワークフロー上の意義
学術出版では、研究者、所属機関、学協会、出版物、サービス提供者、助成機関など、多様な関係者のデータを原稿処理の各段階で扱います。助成情報を自由記述に依存すると、名称の表記揺れや曖昧さが発生しやすく、以下のような問題につながります。
- メタデータの品質・正確性・追跡可能性の低下
- 原稿処理や制作工程における修正・遅延コスト
- 助成情報の集計、検証、下流システムへの連携の困難さ
ROR IDを用いることで、助成元の情報に一意の識別子を付与し、投稿から査読、最終判断、制作工程まで、より信頼性の高いメタデータとして引き継ぐことが可能になります。
機能の詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象システム | Editorial Manager®、ProduXion Manager® |
| 識別対象 | 助成機関・資金提供元 |
| 使用する識別子 | ROR ID |
| 選択方法 | 投稿画面のオートサジェスト付き候補リスト |
| 検索対応 | 正式名称、略称、別名、多言語名称 |
| 表示候補数 | 最大30件の高順位候補 |
| OFR対応 | 対応するOFR IDがあればROR IDと併せて保存 |
| データ更新 | ROR検索インデックスの更新をEM/PMへ自動同期 |
| 例外処理 | 該当組織がない場合は自由記述入力が可能 |
データ更新と組織レコードの同期
ROR検索インデックス は定期的に更新されます。新規追加、訂正、廃止となった組織情報は、EM/PMにも自動的に同期される予定です。これにより、利用者は比較的新しい組織情報を用いて助成元を選択できます。
導入方法
EM/PMを利用するジャーナルでROR機能を有効化したい場合は、Ariesの専任Account Coordinator(AC) へ連絡するよう案内されています。



