・Unsub ドキュメント(英語・docs.unsub.org)
・日本語カタログ(PDF)
・ユーザガイド(PDF)
・FAQ(よくあるご質問)
・Unsub アップデート情報
・Unsubの数値解析についての注意事項
データドリブン購読で、
ビッグディールを賢く見直す。
Unsubは、電子ジャーナルのデータドリブン購読最適化を実現するシミュレーションツールです。OA率・ILL・PTA・CPU(Cost Per Use)を統合分析し、感覚に頼らないエビデンスベースの購読意思決定を支援します。高額なビッグディールから個別タイトル購読への最適な移行戦略を導き出します。
"Unsub is a dashboard that helps you reevaluate your big deal, and understand your cancellation options."
(Unsubは、ビッグディールの見直しと解約オプションを理解するためのダッシュボードです。— docs.unsub.org)
勘や経験に頼らない「データドリブン購読」で、図書館予算の最大価値を実現。
データドリブン購読で、
世界の大学図書館がコスト削減を実現
OpenAlex社が開発・提供。米国・欧州を中心に多数の機関が採用。日本代理店はiJapan株式会社。
データドリブン購読とは
利用統計・OA率・ILL・PTAなどの定量データに基づき、感覚や慣例に頼らず電子ジャーナルの購読可否を判断するアプローチ。
Evidence-Based Selection (EBS)。実際の利用データと費用対効果(CPU)を根拠として、タイトルレベルで購読判断を行うコレクション管理手法。
Cost Per Use。ジャーナルの実質コストを実効利用数で割った指標。CPUが低いタイトルほど費用対効果が高い。Unsubの中心的な評価指標。
出版社との包括契約(ビッグディール)から、費用対効果の高い個別タイトル購読に移行するコレクション再編戦略。Unsubはその意思決定を数値で支援。
購読をやめても、OA(Gold/Green/Hybrid/Bronze)で代替できるアクセスの割合。この数値が高いほど解約リスクが低く、ビッグディール見直しの根拠となる。
Transformative Agreement。購読料からOA出版料(APC)への支払い転換を意図した契約。Unsubはビッグディールの費用構造を可視化し、真の転換契約実現を支援する。
Unsubの仕組み
Unsubはデータドリブン購読の核心ツールです。図書館が保有するCOUNTER利用統計・価格リスト・PTA情報を投入すると、OpenAlex/Unpaywallデータと組み合わせて、解約・個別購読移行時の5年間のコストとアクセス充足率を自動予測します。データなき意思決定から、エビデンスベースの購読戦略へ。
図書館データを投入
COUNTER利用統計(TR_J2〜J4)、ビッグディールのコスト、個別タイトル価格リスト、PTA(契約終了後アクセス権)情報をアップロード。PTAは任意ですが、あることでより正確な値が得られます
Unsubが分析
OpenAlex・Unpaywallのデータと照合し、OA充足率・ILL推定・PTA・CPU(Cost Per Use)を自動計算。オンザフライで結果を生成
シミュレーション結果
今後5年間のコストとアクセス充足率の予測モデルを提示。複数シナリオで比較し、データに基づく出版社交渉・契約最適化を実現
データドリブン購読を支える6つの分析軸
Unsubは6つの要素を統合してCPU(Cost Per Use)を算出し、データドリブンな購読戦略の立案を支援します。感覚や慣例に頼らず、定量的エビデンスで出版社との交渉力を高めます。
オープンアクセス(OA)分析
OpenAlexやUnpaywallのデータを活用し、Gold・Green・Hybrid・BronzeなどすべてのOA種別を考慮したアクセス充足率を計算。実際の研究者アクセスのうち何%がOAで代替できるかを可視化します。
ILL・トランザクション分析
OAやPTAで満たされないアクセスのうち約5%がILLリクエストを生むと推定。パラメータで変更可能。ドキュメントデリバリやPPV(トランザクション)のコストと比較しながら解約判断を支援します。
PTA(契約終了後アクセス権)
PTAがなくてもCost Per Useの出力は可能ですが、ビッグディールをキャンセルした後もバックコンテンツへのPTAが重要なアクセス手段となります。PTA情報を投入することで、解約後のアクセス可能コンテンツを正確に把握でき、より精度の高いCPU値が得られます。
CPU(Cost Per Use)算出
実際のコスト(予測購読料マイナスILL推定費用)を実際の利用数(ダウンロード+引用重み付け+著者重み付けマイナスOAアクセス数)で割り算。正確なCPUでタイトルの費用対効果を定量化します。
5年間の予測シミュレーション
現時点の利用統計をベースに、今後5年間のコストとアクセス充足率を予測。解約した場合・個別購読に移行した場合など複数シナリオを比較し、最適な契約戦略を策定できます。
タイトル別選択とエクスポート
ヒストグラムとリスト表示でCPUの低いタイトルから高いタイトルへ並び替え。購読継続タイトルを個別に選択し、シミュレーション結果をCSVエクスポートして出版社との交渉資料として活用できます。
世界の大学・図書館での活用事例
Unsubを活用した機関は、エビデンスに基づく交渉力を得て、大幅なコスト削減を実現しています。
ニューヨーク州立大学(SUNY)
Unsubを活用してエルゼビアとの大規模定期購読契約を解除し、より小規模で安価なパッケージに切り替え。
バージニア研究図書館連合(VRL)
Unsubを利用してエルゼビアとの契約を見直し、データに基づいた交渉を実施。
SCONUL・Jisc
英国国立・大学図書館協会(SCONUL)とJiscがUnsubの利用に関するナショナルサイトライセンスを締結。国全体での活用体制を構築。
国内大学図書館
国内でも複数の大学図書館でUnsub導入済み。JMLA/JPLAコンソーシアムへの提案も完了。
Unsub Extender
米国アイオワ州立大学の図書館員が開発した補助ツール。Unsubのエクスポートデータをより詳細に分析し、価格・CPU・ダウンロード数などでフィルタリングが可能。
Unsubについてよくある誤解と真実
Unsubを正しく活用するために、よくある誤解を整理します。
Unsubはビッグディールをやめるべきかどうかの「ご神託」を下してくれる
Unsubが答えを出してくれると期待する声がありますが、それは誤りです。
判断するのは図書館・大学。Unsubは費用対効果の高いセレクションの「一例」を示すツールにすぎない
ビッグディールをやめ個別タイトル契約に移る際、データに基づく意思決定を支援します。最終判断は必ず人間が行います。
Unsubのシミュレーション結果は100%信頼できる
将来予測ツールなので、シミュレーション結果が現実と異なる場合もあります。
利用統計・価格リスト・PTAデータを正確に投入することで精度が高まる。昨日と今日の数字が違っても慌てない
OpenAlex/Unpaywallのデータは常に更新されるため、取得タイミングで数値が変わる場合があります。参考数値としてご活用ください。
Unsubは市販のソフトウェアと同等のサービスレベルを保証している
商用ソフトウェアと同等のSLAを期待する声がありますが、実態は異なります。
非営利のベストエフォート型サービス。開発元と共にツールを育てる意識が重要
開発元OpenAlexは501(c)3の非営利団体。オープンソースで提供し、学術コミュニティと共に発展するツールです。通知なしのメンテナンス停止等もあります。
Unsub/OpenAlexもいつかエルゼビアやクラリベイトに買収される
商業出版社に取り込まれるのではないかという懸念があります。
501(c)3非営利団体として法人化済み。Principles of Open Scholarly Infrastructureにコミット
OpenAlexはオーナーも株式も存在しない非営利組織(公式登録名:Impactstory)。買収される可能性は極めて低い構造です。
OpenAlexのAffiliation・RORデータ収録状況
Unsubが提示する数値の信頼性は、OpenAlexのデータ品質に依存します。弊社では主要出版社の全ISSNを対象に2021〜2026年のデータを調査し、所属機関(Affiliation)情報とROR IDの収録率を確認しました。
| 出版社・パッケージ | 総タイトル数 | 平均(Affiliation) | 2026年 | 2025年 | 2024年 | 2021〜2023年平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Science Direct(全タイトル) | 2,287 | 68.21% | 57.20% | 68.87% | 70.94% | 約71% |
| Science Direct(Active のみ) | 1,811 | 86.28% | 73.44% | 87.36% | 90.08% | 約89% |
| Springer Nature | 2,399 | 91.42% | 83.04% | 94.32% | 93.49% | 約93% |
| Wiley | 1,893 | 79.80% | 79.20% | 82.99% | 80.17% | 約79% |
| Taylor & Francis | 4,031 | 90.78% | 83.24% | 92.67% | 92.59% | 約92% |
ご注意:上記データは2026年4月時点の調査結果です。2026年のデータは最新論文が少なく収録率が低い傾向があります。例えばWileyの場合、論文の約80%にAffiliation情報が含まれているため、Unsubに表示される数値に1.25倍(100/80)を掛けた数値を念頭に置いてパッケージ分析をご活用ください。 詳細はUnsubの数値解析についての注意事項をご参照ください。
iJapanによる導入支援、ScholAgoraによる導入後コンサルテーション
iJapanはオンラインにて導入支援を行い、導入後は、ScholAgora社の専門家により、オンラインにて、コンサルテーションを行います。
❶ 利用準備(iJapan)
- アカウントの取得
- パスワードの設定
- 初期セットアップのガイダンス
❷ パッケージの作成とセットアップ(iJapan)
- 対象出版社の購読パッケージの設定
- COUNTER利用統計データの投入
- プライスリスト・PTAリスト等のアップロード
❸ シナリオの作成(お客様)
- 必要なパラメータの設定
- シミュレーション条件の最適化
- 複数シナリオの作成サポート
❹ シミュレーション実施(お客様+ScholAgora社に依頼した場合)
- 個別タイトル購読に変更した際の経費予測
- アクセス充足率の確認
- 結果の読み方・活用方法の説明
Unsubは特定の出版社に限定されません。個別タイトル価格(パッケージ価格)とCOUNTER Reportを提供できるすべての出版社が分析対象となります。Elsevier、Springer Nature、Wiley、Taylor & Francisをはじめ、以下の条件を満たす出版社であれば大手・中小を問わず対応可能です。
ジャーナル単位の価格リストを提供していること
COUNTER 4/5準拠レポート(TR_J2・TR_J3・TR_J4)を提供していること
ジャーナルにISSNがあり、各論文にDOIが付与されていること
なくてもCost Per Useの出力は可能ですが、提供できる場合は解約後のアクセス権を考慮したより正確な値が得られます
※ パッケージ以外の個別購読ジャーナルも測定可能です。対応可否について不明な場合はお気軽にお問い合わせください。
データドリブン購読戦略を、今すぐ始めましょう
データドリブン購読による電子ジャーナルコレクション最適化を始めませんか。Unsubの導入・デモ・詳細に関するお問い合わせは、iJapan株式会社までお気軽にどうぞ。OpenAlex社と連携して、Unsubの導入とその有効活用を機関図書館と共に進めていきます。
サポート窓口
製品サポートと導入後のコンサルテーションで窓口が異なります。お気軽にご連絡ください。
