MyLOFT について
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ユーザーガイド
MyLOFT全般
Q1. MyLOFTとはどのようなサービスですか?
RemoteXsを提供するEclat社が作成した、モバイルネットワーク向けリモートアクセスサービスです。ユーザに所属機関の契約オンラインコンテンツの提供を行います。
利用ユーザには、モバイルアプリ経由のアクセス、Bookmark管理、Googleを利用したコンテンツナビゲーションなどの利便性を提供し、管理者には、ユーザ、所属グループ、コンテンツについての詳細な利用統計を提供します。
Q2. VPNとどのように違いますか?
VPNは、機関内のネットワークにアクセスすることで機関のIPとして動作し、機関でのコンテンツアクセスを提供します。機関内には重要なデータ等があるため、VPNでは一定程度のセキュリティレベルが要求されます。その一方でMyLOFTはクラウド型のサービスで、セキュリティレベルが異なる個人の端末からも機関契約済の外部コンテンツにアクセスできる方式でリモートアクセスを提供しています。
Q3. EZ proxyとどのように違いますか?
EZproxyはReverse Proxyという技術を利用して出版社またはサービス提供者のオリジナルURLを書き換えコンテンツへのアクセスを提供しているのに対し、MyLOFTではTransparent Proxy(透過プロクシ)という技術を利用してサービスを提供しています。
Reverse ProxyはURLの書き換えが発生することから各版元でのサイト構造変更に弱く、メンテナンスがより多く必要になるため、URLを書き換えない透過プロクシの方がより安定したサービス提供ができると言われています。その他の機能面では、ユーザの属性を設定し、それに合わせたコンテンツの提供を行うことができます。
Q4. 学認等のサービスとどのように異なりますか?
学認のサービスは複数の出版社と複数の大学間、言い換えるとN対Nをシングルサインオンでつなぐことを実現したサービスです。MyLOFTは購読機関向けに特化したN対1のサービスであり、クラウドサーバから出版社のサイトへはIPアドレス認証によるアクセスを提供しております。
Q5. 学認のシングルサインオンと連携はできないのでしょうか?
MyLOFTはSAML2.0を利用したシングルサインオンに対応しており、学認IdPを利用したService Providerとして動作します。SAML2.0を利用することで、学認のIDとパスワードで連携してMyLOFTを動作させることができます。
Q6. 図書館で導入することで、どのようなメリットがありますか?
機関購読コンテンツのデリバリーサービスとともに、ユーザ自身がInternetのコンテンツやブックマークを管理するサービスを提供しております。機関購読コンテンツは出版社によるIP認証コンテンツに限られます。また管理者ユーザには詳細な利用統計へのアクセス権限が与えられており、誰が、またどの所属がより多くコンテンツを利用しているかを確認、分析することで将来のコンテンツの拡張に備えることができます。
Q7. 何名から購入可能なサービスでしょうか?
FTE、サイト数、データベース数により費用が異なります。
Q8. MyLOFTへはどのようなデバイスからアクセスができますか?
iOS、Androidのモバイルアプリ経由、または、Mobileをテザリングし、PC経由のブラウザで動作します。機関内でWeb Proxyを有している場合は動作しないことが確認されておりますが、多くの個人のインターネット環境では、Web Proxyはないので、リモートアクセスとして機関外からの利用が可能です。
Q9. MyLOFTのサーバはどこにありますか?
RemoteXs同様、AmazonのAWS内のクラウドサーバを利用しており、機関毎に各々のIPを提供することでアクセスを制御する形でのサービス提供を行っております。ユーザはMyLOFTサイトからアクセスし、サーバを意識することなくコンテンツにアクセスすることが出来ます。
Q10. ポータルサイトはあるのでしょうか?
提供しています。機関でのご購読DatabaseやJournals、eBooks等のコンテンツデリバリーサービスとともに、ユーザの興味のあるサイトなどのタグやコレクション名を付与し、ブックマーク、コンテンツの管理をポータルサイトで行うことができます。
Q11. どのような言語に対応していますか?
現時点では英語、中国語に対応しております。日本語は今後リリースする予定です。
Q12. ポータルサイトを介したシステムダウンロードの際に出版社からProxyサーバのIPアドレスを止められると他の利用者にも多大な迷惑がかかるのですが、MyLOFTではどのような対策をしていますか?
1日のPDFダウンロード量制限機能が、各コンテンツおよびユーザカテゴリに用意されており、設定することが可能です。
Q13. 管理者として、準備しなければならないことは何でしょうか?
MyLOFTの管理者様には、各出版社様へIPアドレスを通知し、設定をご確認いただく必要があります。お客様独自のMyLOFT IPが付与され次第「AWSのIPであるが、お客様にのみ利用されるものであること」を証明する文書を英語と日本語で用意させていただきます。出版社様にIP登録をご依頼する際は、そちらの文書をご提示ください。
また、学内・社内の環境でMyLOFTをご利用いただけるようにするために、MyLOFTのIPとポート、ドメインをお客様のファイアウォールにてホワイトリスト化および通信の許可をお願いしております。
学外・社外の環境でWebプロキシを介する場合、MyLOFT経由でのコンテンツアクセスが出来ない場合があります。あらかじめご了承ください。
Q14. MyLOFTのIPアドレスは共有されることはないでしょうか?
MyLOFTのIPアドレスは、1機関1IPで提供され、共有されることはありません。
Q15. MyLOFTのポータルサイトは変更可能でしょうか?
変更できません。ユーザ毎に保存できるスペースが多く用意していますので、ユーザにカスタマイズしてご利用いただく形での提供となります。
Q16. ユーザの属性によるコンテンツのコントロールができると聞いたのですが、どのように行うのでしょうか?
まず管理者の権限で部局単位でのユーザカテゴリを作成し、それぞれのユーザカテゴリに閲覧を許可するコンテンツを紐づけることで、異なるカテゴリに属したユーザが特定のコンテンツにしかアクセスできなくする設定を可能にしています。
Q17. 他社のディスカバリーサービスをMyLOFTに統合できますか?
管理者はメインの検索バーのプルダウンでの表示を管理することができます。GoogleやGoogle Scholar, Pubmed等とともに、Summons, Primo Discovery等のユーザで購読されているディスカバリーサービスを設定することができます。
Q18. 自機関にはITのインフラストラクチャがないのですが、MyLOFTは利用可能でしょうか?
MyLOFTは全てクラウドサービスでの提供となりますので、ITインフラがなくてもご利用いただくことが可能です。
Q19. Link resolverの利用は可能でしょうか。
所属機関のネットワークでLink resolverが動作するように、MyLOFT経由でも同様の動作でLink resolverを利用ができます。ただしリンク先が購読コンテンツの場合、リンク先でのIPアドレスが登録されていることがアクセスの条件となります。
Q20. MyLOFTを学内で利用できるようにするために、どのような設定が必要ですか。
最初に、MyLOFTのIPとポートをお客様環境のファイアウォールにてホワイトリスト登録します。この操作によりMy LOFTへの/からのリクエストまたは返答がすべて許可されます。次にMyLOFTのドメイン(myloft.xyzおよび*myloft.xyz)をファイアウォールにてホワイトリスト登録します。
上記の作業を行うことで、各々のデバイスでプロキシ設定を行うことなく、学内/社内でMyLOFTをご利用いただくことができます。それでも接続が確保されない場合、事前にお客様のIT担当者と相談、および時間を決めた上で、遠隔操作ソフト(TeamViewerなど)を使ったEclat社の技術担当による原因確認をお客様環境上で行うことがございます。予めご了承ください。
またネットワーク環境上に設定されている制限により、MyLOFTのプロキシを介したCONNECTリクエストがブロックされる場合もございます。このようなケースにおいてはMyLOFTの拡張機能などが動作せず、結果的にサービスをご利用いただけなくなる状態になる可能性があります。
Q21. 外部認証には対応していますか?
SAML2.0のみ、ご相談により対応いたします。
LDAPは非対応となりますので、ご了承下さい。
ユーザ登録編
Q1. どのようにしてユーザを登録することができますか?
管理者のみがユーザを登録することが出来、ひとりずつの登録はもちろん、Excelファイルを利用して複数のユーザをまとめてアップロードすることも可能です。ユーザには管理者による登録と同時にWelcomeメールが送付され、パスワードを設定するとポータルをご利用いただけます。
Q2. ユーザカテゴリにはどのような意味があるのでしょうか?
ユーザカテゴリとは、管理者の権限で作成できる部局単位のグループのことです。ユーザは単数または複数のユーザカテゴリに所属させることができます。ユーザカテゴリを設定することで、特定の部局内や個人のコンテンツ利用状況を確認することができ、またリソースグループとの組み合わせにより、利用可能なコンテンツをコントロールすることができます。
Q3. ユーザ登録時やパスワード変更時、システムから利用者にメッセージが送付されることがありますか?
ユーザ登録時やパスワード変更含めて、システムからは利用者にemailにて送付されます。
Q4. 機関内のシングルサインオンシステムと統合することは可能ですか?
現時点ではサポートしておりませんが、今後サポートされましたら、このサイトでもご案内させていただきます。
コンテンツ登録編
Q1. どのようなコンテンツを登録することができますか?
オンラインで提供されるデータベースと、データベースに紐づくeJournalやeBooks等が対象となります。現状では、1つの出版社ドメインにつき1つの認証方式にて対応しております。ID/Password認証のコンテンツは登録することができません。
また特定の出版社で利用ジャーナルがキャンパス毎に異なる場合は、複数のMyLOFTを用意しそれぞれ別のIPアドレスを出版社に登録することでの運用をご案内しております。
Q2. コンテンツの登録について、どのような認証をサポートしていますか?
IP認証のみでのご案内となり、ID/Password認証のコンテンツは登録することができません。
Q3. コンテンツの登録にあたり、どのような準備が必要ですか?
基本的には、出版社様との契約においてリモートアクセスが認められているコンテンツが対象となります。リモートアクセス契約を締結していない(リモートアクセスを行うことで別途の費用が発生する)コンテンツについては、出版社様と必要な契約を行なった上でご利用ください。
MyLOFTでは多くのデータベースがプリセットされており、お客様のMyLOFT上で利用したいデータベースをアクティベートすることで接続が可能になります。日本語のデータベースについては、お客様の購読情報からを選別の上プリセットをEclat社に依頼する予定です。なお、データベースに紐づくジャーナルや電子ブックはプリセット不要の手動登録となりますが、親となるデータベースが登録されていることが条件となりますのでご了承下さい。
Q4. コンテンツの登録の制限はありますか?
登録するデータベースの数により費用が異なりますので、指定範囲内数でのご利用となります。データベースに紐づく、JournalやeBooksについての登録数量制限はありません。
Q6. 同時アクセス数に制限のあるデータベースにアクセスできません。
出版社様とのご契約内容に同時アクセス数制限が含まれているデータベースも、制限のないデータベース同様MyLOFTでご利用いただけますが、データベースからのログアウトをせずにMyLOFTの利用を終了すると次のユーザがデータベースにアクセスできなくなるケースがあります。これはMyLOFTと出版社間のセッションは残ったままで同時アクセス数が常に最大になっている状態であり、個々のユーザ様にはデータベースからのログアウトをしていただくよう、お客様にはお願いをしています。
Q5. リソースグループとは何でしょうか?
リソースグループは、提供するコンテンツ(ドメイン単位)の集合体となります。管理者権限でこのリソースグループとユーザカテゴリ(部局)を設定し紐づけすることで、特定のユーザカテゴリに対し提供するコンテンツを制限することができます。
Q6. 出版社サイトのMy Accountなど個人用IDで利用する機能は、MyLOFTでは利用できますか?
RemoteXsでは非対応だった各出版社サイトの個人アカウントは、MyLOFTではご利用可能です。
利用統計編
Q1. MyLOFTでは利用統計はどのような情報が取得できますか?
Downloadできる形式では、ユーザカテゴリ毎、出版社毎、ユーザ毎、日毎のダウンロード(ユーザ数、セッション数、HTML論文保存、PDF論文保存、トータル論文数)を提供します。それぞれの項目がリンクしているため、例えば、ユーザカテゴリ毎―特定ユーザカテゴリー 出版社―タイトルという形でそれぞれ情報を確認することができます。
Q2. MyLOFTの利用統計はどのようなフォーマットで出力できますか?
PDFまたはHTMLの形式でダウンロードすることができます。
Q3. MyLOFTの利用統計はどのように活用したら良いですか?
個人およびユーザグループ毎にジャーナルレベルまでの非常に細かい利用統計情報を提供しています。これらの利用統計データを分析することで、将来のコンテンツ増強計画に役立つ情報になると考えております。
Q4. ジャーナル毎の利用統計は確認できないでしょうか?
MyLOFTでは、DOIを介したリンクでのジャーナル毎の利用統計をサポートしております。(DOI等を利用しないアクセスについてはジャーナル名が不明になることもございますので、予めご了承ください。)