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・EditFlowの設定オプション

学術の「質」を守り、「手間」を削るジャーナル出版管理システム
学術ジャーナルの出版において、論文の投稿受付から査読、そして採択に至るまでのプロセスは、多くの時間と手間を要します。従来の手動管理や複雑なシステムは、編集委員や事務局に無駄な労力と時間のロスを強いてきました。
そこで、そうした煩雑さから研究者を解放するために開発された、シンプルかつ直感的なジャーナル管理システム「EditFlow」をご紹介します。EditFlowは、数学をはじめとする厳選された分野を網羅し、最高品質の科学研究論文を、持続可能な最低価格で提供することを目指す非営利の学術出版社MSPによって開発され、その経験に基づき、使いやすさと強力な機能を両立させています。
見やすいレイアウトは、多忙な編集者・査読者の負担を大幅に軽減し、「他のシステムより使いやすい」と多くのユーザーから評価されています。進捗状況の確認、査読者への依頼、著者とのやり取りといったすべてのタスクをシステム上で一元管理できるため、複数の論文を並行して審査する場合でも、進捗が「見える化」され、スムーズなコミュニケーションが可能です。また、二重投稿の防止や、査読者データベースによる重複依頼の回避といった機能により、編集作業の効率と品質を同時に高めます。
EditFlowの導入により、これまでマニュアル作業に費やされていた無駄な手間や時間のロスを大幅に削減し、編集委員会の先生方は、場所や時間を選ばず、ご自身のペースで作業を進めることが可能になります。
本当に集中すべき「研究の質」に時間とエネルギーを注げる環境を、EditFlowが実現します。
EditFlowの特長
シンプルなインターフェース
EditFlowのインターフェースは、数学分野で一般的なジャーナルの規模に合わせて作られています。これにより、ジャーナル全体のパイプラインを一目で概観し、そこから直接作業に取りかかることができます。余分なクリックや障害をなくし、効率的な作業を実現します。
専門的なサポート
新しいソフトウェアへの切り替えは、不安がつきものです。だからこそ、MSPはユーザーの皆様を、メールやビデオチャットによる迅速な直接サポートで、しっかりと支えます。お問い合わせには、EditFlowを深く理解しているプログラマーなどの専門家が直接対応するため、バグの調査や修正を迅速に行うことができます。
クイックオピニオン
EditFlowには、本格的な査読報告を依頼する前に、外部の専門家から記事に関する迅速な助言を求めるオプションがあります。これにより、編集者はジャーナルに合わない投稿を効率的に見極めて選別できます。助言の依頼から本格的な査読レポートの依頼に進むのも簡単です。
厳選された査読者データベース
編集者は、EditFlowを使用するほとんどのジャーナルで共有されている大規模な査読者データベースにアクセスできます。データベースは重複や不達メールを調査する専門スタッフにより、常に最新の情報が掲載されるよう管理されています。(データは当社のプライバシーポリシーに準拠しており、EUのGDPRを含むプライバシー規制を遵守しています。)
プログラムの柔軟性
EditFlowは、最もシンプルな「編集者が単独で決定を下す」モデルから、投票やゲートキーパーを含む多段階・多層プロセスまで、あらゆる種類のワークフローと意思決定モデルに対応できます。誰が、どの論文の状態に対して、どの操作を実行できるかを自由に設定できます。EditFlowで設定できるオプションの詳細は、「Edit Flowの設定オプション」をご確認ください。
EditFlowで簡単に実現できるワークフローとして、いくつかのジャーナルで採用されているのが、下記のモデルです。
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①投稿された論文は、まず担当編集者に割り当てられます。
②担当編集者は、その論文がジャーナルに適しているか、関心を集めるかを確認するため、まず外部の専門家から迅速な意見(クイックオピニオン)を求めます。
➂担当編集者は、これらの意見を集めた後、論文を却下するか、本格的な査読に進めるかをチーフ・エディタに推奨します。
④チーフ・エディタが同意すると、論文は担当編集者に戻され、本格的な査読レポートのために査読者に送られます。
⑤すべてのレポートが集まった後、担当編集者は論文を受理するか、修正を求めるか、却下するかについての推奨を行います。
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EditFlowが提供する柔軟性と効率性は、実際の査読プロセスにどのような変化をもたらすでしょうか。ここでは、従来のマニュアルによる管理とEditFlowを導入した場合の具体的な違いを比較します。
EditFlow導入による査読プロセスの効率化
| プロセス | マニュアルでの作業 | 課題点 | EditFlowによる効率化 |
|---|---|---|---|
| 論文投稿 | 著者から編集部へ論文ファイルをメールで送付。 | 投稿の分散・見落とし: 投稿メールが他のメールに埋もれる。 |
一元的な投稿プラットフォーム: 著者は専用画面から投稿。データが自動でシステムに登録され、進捗確認も可能。 |
| 編集者への割り当て | 担当編集者を選定し、論文ファイルと情報をメールで共有。 | 連携の手間: 編集者へのメール連絡やファイル共有の手間が発生。 |
編集者への割り当て: システム上で担当編集者を選び、ファイルを共有。※選定者のオプション(著者/編集長) |
| 査読者選定・依頼 | 編集者がリストから査読者を選び、一人ずつメールで依頼。返信を待って次の候補者に依頼…を繰り返す。 | 膨大な手間と遅延: 選定、依頼、リマインダー、返信確認のメールのやり取りが非常に多い。査読者のデータベース管理が困難。 |
査読者データベース・クイックオピニオン: EditFlowを使用するジャーナルで共有されている大規模な査読者データベースへのアクセスを提供。データベースは常に最新の情報が掲載されるよう管理されている。 ※依頼・催促のメールテンプレート有り ※担当編集者が、本格的な査読の依頼前にその論文がジャーナルに適しているか、外部の専門家から助言(クイックオピニオン)を求めるオプションも有る。 |
| 査読 | 査読者へ論文ファイルをメール添付で送付。査読者はコメントをWordファイルなどに記入し、メールで返送。 | 情報漏洩・ファイル混在リスク: 機密性の高い論文がメールでやり取りされ、バージョン管理が煩雑になる。 |
セキュアな査読環境: 著者や査読者は、メールで送信される、推測不可能な固有のリンクからログイン。スタッフや編集者はユーザー、ユーザー名とパスワードを使用してシステムにアクセスする。論文の閲覧・評価・コメントはすべてシステム上で行うため、機密性が高く、ファイルの混在も発生しない。 |
| 進捗管理 | 査読期間の超過や回答がない査読者に対し、編集部が個別にメールや電話でリマインド。 | 進捗の「見える化」の欠如: 論文ごとの現在の状況がリアルタイムで把握しづらい。リマインド作業が手動で発生。 |
ダッシュボードと自動リマインダー: すべての論文のステータス(誰に依頼中か、期限超過か)が一目で把握できる。 ※オプションで自動リマインダーを送信するタイミング(期限前/期限後)が選べる。 |
| 結果の集約 | 査読者からのメールを全て確認し、コメントや判定を編集者が手作業で集約。 | 集約の手間とミス: 複数の査読者からの情報を手作業でまとめ、判定決定に使用するまでの準備に時間がかかる。 |
情報の一元管理: 査読者とのやり取りはすべてシステムに記録・保管され、容易にアクセス可能。 |
| 著者への通知・再投稿依頼 | 最終判定と査読コメントを整理し、著者へメールで通知。改訂版の再投稿もメールで受付。 | 連絡履歴の管理: 通知メールの送信漏れや、改訂版ファイルのバージョン管理が複雑化。 |
システム経由での通知・再投稿: 判定結果をシステムからワンクリックで著者に通知。改訂版のアップロードもシステムが自動で管理し、バージョン履歴が残る。 |
| 採択後の管理 | 採択された論文の最終版ファイルを編集部内で管理し、出版作業へ引き継ぐ。 | 一貫性の欠如: 査読管理と出版プロセス(組版など)のデータ連携が途切れがち。 |
出版フローとの連携: 採択後の最終原稿をシステム内で保持し、組版・出版システムとスムーズにデータ連携。 |
EditFlow導入済みのジャーナル
数学を中心に多くのジャーナルや出版社の皆様にEditFlowをご利用いただいております。詳しくは、こちらからご確認ください。
デモ動画(編集長向け)
デモ動画(編集者向け)
このほかにも様々なデモ動画をご用意しています。詳しくは、こちらからご確認ください。
